レジンと天然石で作る新しいレジンアクセサリー
レジェムストーンアクセサリー作家&講師の
konaco 田村友莉子です!
夏が過ぎ、涼しくなってきましたね。
食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋
そして「ノーベル賞の秋」です!
(物理学賞、化学賞、生理学賞、文学賞、経済学賞のみ。平和賞を除く)
毎年10月に、スウェーデンの首都ストックホルムにて受賞者の発表が行われます。
今年も、先週10/6に化学賞の発表がありましたね。
2021年の受賞は
ドイツのマックス・プランク研究所のベンジャミン・リスト氏と
アメリカのプリンストン大学のデビッド・マクミラン氏
有機触媒の分野の研究で大きな貢献をしたお二人だそうです!
ご受章、おめでとうございます!!
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皆さんは、「有機触媒」ってご存じですか?
触媒というのは、化学反応の手助けをするもののことです。
触媒があることで、化学反応が始まったり、反応スピードが速くなったりするのです。
実は、樹脂を硬める(反応させる)時にも「有機触媒」が使われています✦
クラフトレジンの中にも「有機触媒」が配合されていますよ~^^
クラフトレジンの中には色々な物質が配合されていて、そのひとつが「開始剤」という「触媒」です。
UV-LEDレジンは光が当たることで化学反応が始まりますが、開始剤が入っていることでよりスムーズに、素早く、硬化反応が進んでいきます♡
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ここからは、私の学生時代のお話。
私は大学院時代に、化学の研究室に所属していて
ポリエチレン樹脂を作るための「有機触媒」を開発していました。
触媒があることで化学反応が始まったり
触媒の化合物の構造を変えることで、生成する樹脂の構造をコントロールすることまでできるんですよ♪
樹脂の構造をコントロールすることで
例えば
硬い・柔らかい
透明・不透明
水に溶けない・水に溶ける
など、樹脂材料に色々な性質を持たせることができます!!
学生時代、ノーベル化学賞発表の日は研究室の全員がそわそわ、夕方の発表時はみんなで盛り上がっていたのを思い出します。
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日本では、日本人がノーベル賞を受賞した時しか詳しくは報道されませんが
今年のノーベル化学賞を機に、「有機触媒」に興味を持たれる方がいらっしゃったら嬉しいです。
科学技術の研究に国境はありません!
実は私たちの生活に身近な「有機触媒」なんです^^
今日はノーベル賞のタイミングなので、少し化学のお話をしてみました。
最後までお読みいただきありがとうございます✦
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